猛禽類の飼育自体が原則全面禁止になる可能性
野生動物に関わる人たちの間では、鷹匠を名乗る人間、鷹狩り、ずっと問題視されてきています。
問題視されているのはロスト。なので狩りをしない人達も無関係ではないです。
外来種のロストで危険視されているのは、在来種との遺伝子交雑。
現実、狩りをまともにできない飼育個体が生き残って→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
在来種と交雑する可能性は限りなく低いのですが、野生動物に関係している人達にそれは知られていないと感じています。
が、万が一にも生き残り交雑が進む可能性が絶対無いとは言えない。
ロスト以外にも、公にしないだけで問題は山積みです。
何の知識も技術も無くても金さえ出せば外来種の猛禽を→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
買えてしまう今は、見よう見真似の鷹匠ごっこによる有り得ない問題が増える一方です。
先日触れた通り「特定動物(危険動物)」の飼育すら飼育者当人の適正で許可が出るわけではないのです。
そして許可を出す行政は動物をよく知らない人が大半で、一定の判断ではなく各自治体によっての差が激しい→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
15年ほど猛禽類と関わっていろんな現実を見てきましたが、正直猛禽類を「飼いたがる」人の多くは自己承認欲であることが多いと感じています。
勿論全員がそうだとは言いませんが、そういう人が多く、そういう人こそ目立ちたがり問題を起こし易いのは事実。
そしてそれは「誰でも金さえ出せば→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
猛禽を買える」という状態である限り、悪化するばかり。
フランスなどのようにライセンス制であることが望ましいと思ってはいても、現実はそんな面倒な制度を作るより潰そう、という動きになる。
私自身も、このまま悪化し続けるのであれば、全面禁止にした方が猛禽類にとって良い、と思っています→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
が、昨日朝日新聞の夕刊に、女子中学生が掲載されたと聞きました。
彼女に知識と技術を教えているのは私に多くの感銘を与えてくれた師であり、彼女自身純粋に鷹を愛しており、彼女がこのまままっすぐ育つことを願い私も応援しています。
多くの問題を作る一方の人の中、純粋に伝統、猛禽類を学ぶ→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
次世代を担う子もいる。
私たち大人のすべきことは、そんな子供の道を照らし弊害を取り除くことではないのか。
現実は自身が子を持つ親である人でも、自らの欲に走り問題を起こす一方。
全面禁止の可能性はずっと前から言われていたにも関わらず「どうせ禁止になるならそれまで好きにやるわw」→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
と言う。
その結果、国や行政が全面禁止にリアルに動いているのです。
「金で買える」という状況を作ったのは確かに国、行政。でもそこに問題を山積みにし追い込んだのは、今猛禽に関わっている人間。
私が教えを乞うた流派には「鷹を神の化身にするか、ただの殺し屋にするかは携わる人間次第」と→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
いう言葉があります。猛禽類だけではないけど、動物の未来は人次第。
1600年以上続いてきた伝統、それを学ぶ人も少ない。
でもその伝統には先人たちの努力と知識が詰まっている。
一度途絶えた伝統はもう戻らない。それを知ることは自分を律することに繋がる。
考えてみて欲しいのです→
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
好き=欲が先行し子供の道を閉ざし、終わりの日が来るまで謳歌して待つのが大人のやることなのか、と。
長々ありがとうございます。私は足掻くつもりです。
猛禽の未来の為に私自身が二度と鷹を据えられなくなるのは構わない。
でも、自分たちの好き勝手で未来を潰すのはどうなのか、と思います。
— goma (@outesama) 2016, 1月 28
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